【男子】ミカサ杯第42回東京都小学生バレーボール教育大会 東京都大会 準決勝 決勝

3週間という長い空白を経て迎えた都大会2日目。
この間には卒業生大会や都大会B大会等が開催され、慌ただしい日々でもありました。
この空白期間に間延びしたのか、卒業生と一緒の試合に気持ちが持っていかれたのか、都大会準決勝となる試合直前に、気持ちの入らない練習が続いてしまった男子チーム。
そんな子どもたちのため、試合前日に監督が選んだのは、叱咤でも、激励でも、激しい練習でもなく、立会の先輩たちの姿を思い出させるミーティングでした。コロナで試合がなくなる中、先輩たちはどのように気持ちを前向きに変えて練習したのか、数少ない試合をどう戦ったのか。一人一人の試合への気持ちはどのようなものだったのか。
試合ができることは当たり前ではないこと共に、たくさんの先輩たちの想いが後ろにあって、今の立会があることをチーム全員で再確認し、試合に臨みました。
そして翌日、前日のミーティングの意図が伝わったか否か、アップの時には他のどのチームよりもリラックスモード。良い意味で気負いなく楽しそうに会場に入って行きました。
始まった準決勝では「この会場はサーブ伸びるぞ」というコーチの予言通り、サーブがアウト気味に。流れも相手に傾く場面もありつつ、ブロックがしっかりと決まると鋭いコースのスパイクも決まり始め、自分たちで流れを呼び戻すことができました。


続く2セット目の立ち上がりはミスもあり、相手コートを良く見たスパイクが決まるものの、流れに乗り切れず終始点数は相手リードで進みます。しかし行ったり来たりの展開ながら、20−20のデュースまで持ち込むと、サーブが走り始め、最後はキャプテンのサービスエースで試合を制しました。
 


そしていよいよ迎えた決勝戦。
スタートは勢いのある相手に飲まれそうになりつつも、サーブが走り始めると立会のペースに。相手のセンターからの強打も徐々に上がり、1セット目を順調に取ることができました。


勢いに乗りたい2セット目。しかし相手チームも気合いを入れ直したのか、都大会決勝ともなると簡単に勝たせてはもらえません。スパイクを打っても拾われ、何度も長いラリーが続きました。ただでさえ暑い会場で、熱い試合を行う選手たちは文字通り汗だくで必死にボールに喰らいついていました。徐々に調子を上げるものの、相手リードのまま2セット目を落とし、フルセットとなります。
「立会はフルセットになったら負けない」という監督のいつもの言葉を、選手も応援も全員が信じて挑んだ3セット目。


監督の強気は選手の強気を呼び戻しました。拮抗する展開ながら、強気のスパイクが決まり、コースを狙ったサーブも決まります。点数としては大差はつかなかったものの、気持ちの上では終始優位に立っているように思える展開で最後まで強気の姿勢を崩さず、15-12で決勝戦を制しました。


公式戦優勝でスタートを切ることができた今年の新チーム。しかし閉会式では大会委員長から「明日から夏の試合に向けた練習ですね」という言葉がありました。もう他のチームは次の目標に向かって動いています!立会もあくまでここがスタート。まずは優勝おめでとう!そしてさあ明日からまた、頑張ろう!